第十六回 考察 2人目の零奈 編 Ⅱ
では前回からの続きの前に最新話にも触れておきます
83話「シスターズウォー六回戦」 まず巻頭から気になる場面が
「来たことあるでしょ?」ですからね、この場所を五年前に風太郎と一花は通ったんでしょうね、まず一花が見た「写真に写る金髪ピアスの少年」は風太郎だ、ということは完璧に気が付いているようです
そして「一花も五年前に出会っている」は確定ですね
ですがその後の話は「風太郎」から話しているので一花と過ごしたエピソードかは不明です、風太郎が言う「あの日」も初日のことなのか、それ以降の話なのかは不明ですが、一花とのエピソードであるなら「初日以降」の話なのでしょう(一花は二日目以降に出会っている)
「俺はあの日、あの子・・零奈に振り回されるがまま辺りを散策した」の過程で通った場所なんでしょう、しかしその後のエピソードは
「それでどうしたの?」とエピソードを風太郎に語らせているので「一花」が知っていた、体験したエピソードかどうかも不明ですね、途中で入れ替わりがあったかもしれません
何より一人の姉妹とのエピソードが「長時間」であるの事もないのかな?と思っております、姉妹達も修学旅行中であり、なおかつ小学生であり別の学校の生徒なのですから
ある意味「行方不明」扱いで先生たちが探しても不思議がないくらいの状況です
風太郎が担任からこっぴっどく叱られるのも当たり前です、同じように各姉妹達が不在なのも他の姉妹や先生達に不審がられな程度には短時間ずつなのかな?と思っています
一花が引き出したかった言葉は「今となってはいい思い出だ」でしょうね、その少女との出会いが風太郎にとって大事で合ってほしかったのでしょう
そして
「その子は・・」 まぁ・・「一花だよ、前に聞いたことがある」的な会話がしたかったのでしょう・・ 一花の作戦は
「写真の少女ではないものの、自分も五年前に風太郎に会っていると判った為、まず自分と五年前の風太郎との過去に会った場所、エピソード(不確定)に誘導し、風太郎の気持ちを確認、三玖の口からそのエピソードの主は一花だ」と伝えるつもりだったのでしょう・・結果は・・
今までの風太郎と違いますね、今までも「こう」していれば「誰かに扮している誰か」を明かすことは簡単です、でも「今までの風太郎はそれをしなかった」のですから
五姉妹の祖父から言われた「愛をもって見抜く」を自分に課していたのか、それともまぁ・・遊びに付き合っていた程度なのかは分かりませんが・・
まぁ「度が過ぎた」んでしょうね、一花の言い訳も聞く耳を持っていません、風太郎の静かな「怒り」が感じられます
「一花も五年前に風太郎に出会っている、一緒に楽しく過ごした時間もある」
が「嘘」によってかき消されてしまう
ここでの風太郎が「嘘」と判断した「お守り」に対する答え
議論が分かれるところですね、可能性がいくつか・・
①「風太郎は未だ写真の少女=零奈A、零奈Bと同一人物である」と思っていて、零奈からお守りを託されており、そのお守りは紛失している「今でも持っている(4/5個はまだ在るかもなので不正解ではないが)」としか触れなかったので「偽物」と判断した
②厳密にいえばあのお守りは「清水の舞台」で購入した物らしいので「ここで買った(ちょっとこの場所が何処かわからないのでアレですが)」事自体がひっかけであり、それをもって「嘘」と判断した
等々・・ しかしあくまでお守りを託したのは五月が扮した零奈であり、残りの4/5個のお守りを他の姉妹、更に言えば本当の写真に写る姉妹が持っていた場合、上に挙げた確認方法だと本物の写真の少女も「偽物」と判断されてしまうかもしれませんね・・「五月が本物」であれば問題ないのですが、私は「四葉」が写真の少女と考察しておりますので・・ どうなっていくのでしょう・・
その後の展開は省きますが、最後の場面だけ触れておきましょう
風太郎班が「Eコース」を選んだ事を知っている一花、他の姉妹を誘導して「運勝負」
を提案、次の場面で「Eコース」と記入していますが、一花が現れたのは・・
因みに判明しているコースは
Aコース 「不明」 選択者 二乃 風太郎と二人きりで会いたい
Bコース 「名庭巡り」 選択者 四葉 風太郎と二人きりで会いたくないらしぃ
Cコース 「茶道体験」 選択者 五月 風太郎と二人きりで会いたいらしぃ・・
Dコース 「織田信長のゆかりの地巡り」 選択者 一花 ちょっと不明
Eコース 「太奏映画村」 選択者 三玖 「今はどんな顔して会えばいいか分からない」(でも会いたくないわけではないと思います)
二乃が言った通り「いつもみたいにバラける」となったのかどうかも描写はされていませんが、結果として一花は風太郎が来ないであろう「Dコース」を選択し、三玖が「Eコース」に現れています
何気に煽り文がヒドイですね、武田くんと前田くん・・(
私の考察では・・ 流石に今回は一花が三玖に譲ったのだと思います・・ そろそろ・・じゃないとね・・ 経緯はおそらく
「確実に三玖にEコースへ行かせるため自らがまずEを選択、普段通りの三玖であれば間違いなくDコースを選んでいるはず、その後一花が三玖に打ち明け、自分のEコースを、三玖の選んだDコースと入れ替えたのでこの結果になっている」
問題があるとすれば「三玖は今は風太郎に会いにくい」と思っていた事、しかしこの結果になっているので
①一花が正直に三玖に打ち明け謝罪、三玖が受け入れ、覚悟を決めて「風太郎が来るEコース」に参加
②一花が嘘を重ね、三玖に「風太郎が来るのはDコース」と嘘の情報を後から伝え、今はまだ風太郎に会いたくない三玖は一花の言葉を信じ「風太郎が来ないEコース」と代わってもらったが風太郎班と出くわした
①だと一花的にも改心の兆しがみえ、三玖が決心した!という点でも良い傾向なのですが・・
②だった場合、「改心からの優しい嘘」ではあるものの、嘘がバレて手痛いしっぺ返しを食らった一花がなおも「嘘つきを演じなければならない」といった苦しい状態にいなければならない・・ ちょっと悲しいですね
そして弱っているとはいえ「平等公平」を大事にする三玖がその提案を受け入れることが出来たのか? も少しひっかかります 少し期間が空きますが次回の展開に期待です!
最新話考察がかなり長くなってしまいましたが・・ 本編 零奈 編 Ⅱ を・・
前回の終わり際に気になったと書いた場面をもう一度・・
まぁ・・例の写真を一花が拾ってしまう場面なんですが・・ これって五月が落としたんでしょうか? ちょっとメタ入りますが、漫画的表現なら・・
そもそもこの写真は落とす?前、何処にあったのでしょうか?箱の中?五月が持っていた? ただ・・まず箱だとすると
まぁ箱が違うのは環境が変わる前だから良いとして(この時はマンション住なので五月の自室?)はこの中に写真を入れてある表現はないですね 、次に
もし写真もこの箱の中に隠しておいたのなら、無い事に気が付くはず・・
では何処に? 可能性があるとしたら「五月が所持していた」でしょうか?直前に風太郎に「自分が零奈だったこと、五年前の京都でのこと」を打ち明けようとしていた事から所持してのかもしれませんが・・ いずれにしても落としたように見えない事、もし落としたのなら「紛失した」のなら五月にとって大変な事件です!
しかしその後も五月が狼狽した様子も、探している様な様子もでてきません・・
そもそも「写真」を所持していた可能性があるのは二人、五月と四葉ですね
四葉の可能性もありますが、まず五月が零奈Aに扮するのに協力関係にあったかも不明(私は協力していると考察していますが)写真を風太郎から奪う算段が五月と四葉の間であったかも、奪ったと伝えたかも不明、その後四葉に渡したかも不明です
最初に疑ったのが「写真を四葉が受け取っていて、その写真を五月の変装セットが入った箱の下に置いておいた」でしたが・・ そんなことする理由が四葉にないんです
「五年前の自分と少年が写った写真」を他の姉妹に、一花に発見させる理由がないんですよね、四葉の行動が怪しいので疑いましたが、理由がありません
であれば五月が所持しており、その後の展開から「五月が一花に見せる為、わざと落とした」のではないでしょうか?
服から、箱から「落ちた、落とした」のではなく「箱を移動させる際、箱の下に差し込み、箱だけを持って足早に立ち去った」様にみえます
それならば五月が写真を無くしたと焦る事もありません、ではなぜ一花に写真を見せたのか?
まず一花にはあの写真に写る姉妹が「四葉」と判ります、それが姉妹だからなのか
「五つ子ピース(仮称)」ルールからなのかは不明ですが、そして写真を見た一花が
後にこの写真は「清水の舞台の欄干傍で撮影されたもの」と判明しますが、一見して
「京都」とは判らないです 、なぜ一花が「京都」での写真と瞬時に判ったのか
「それは五年前に一花がこの金髪ピアス少年と京都で会っていたから」でしょう
一花はその少年の隣に四葉が写っている事にも驚きはしません、なぜなら四葉がその少年と五年前の京都で会っていたことも知っているからです
その後の一花のセリフと表情
「何か」そうです、この少年が「五年前の上杉風太郎」だった事です、自分が四葉のフリをして(推定)過ごした少年が風太郎その人だったと判ったんでしょうね、その情報は今から行く「京都修学旅行」も相まって一花の強力な武器になると思ったでしょうね
では何故五月は一花に「写真」を渡したのか・・ 第十五回でも書きましたが私は今回の五月の行動理由は「風太郎に四葉が五年前の写真の姉妹だと気が付いて欲しい」
だと考察していますので五月は一花にも
「四葉が風太郎に対して特別な気持ちをもっている、そしてその想いを隠している」
と察して欲しかったのではないでしょうか? なぜ五月がこの写真を?とは勿論思ったでしょうが結果として一花は「四葉」に二人で風太郎と班を組もうと持ち掛けます
つまり二乃と三玖は「ライバル」なので除外、五月は「不確定要素」なので除外
四葉は「一花の中では、唯一五年前の風太郎との出会いを共有している味方」として、更に言うなら五月の思いは伝わらず「今現在の四葉は風太郎にモーションをかけていない安牌」として仲間に引き込もうと考えたのかもしれません、勿論二乃のように二人っきりで・・みたいな大胆な行動は一花は取れないでしょうから・・四姉妹の仲では四葉が一番誘いやすいですからね
四葉のまた行きたい場所が「お寺」ってとこもポイントですね「写真を撮ってお守りを買った清水寺」のことでしょうか?
話を五月に戻しますが、まさか五月も今の一花がこんな思いを抱いているとは思ってもいなかったでしょう・・ しかしこの一連の行動が私の考察した通りであれば
「やはり五月は五年前の四葉の京都での情報を共有しており、なおかつ四葉から一花と少年とのエピソードも聞いている」
の裏付けにもなりそうです
・・あと余り関係ないですが・・この場面の五月・・
凄く「怖い」んですけど・・「熱い視線?」とは思えないんですが・・違和感というかなんというか・・ 凄く怖いです・・
後は前回の引きで書いた「実験考察」ですが・・ まぁオマケ的な考察なんですが
再度この場面をご覧ください
この写真は本当に「風太郎が持っていた写真」なんでしょうか?勿論写っている画像はオリジナルと全く一緒ですが・・ 「折り方」に違和感を感じたんですよね
そして実験してみました・・
写真用プリント用紙に印刷し、二週間ほど折り曲げ、本に挟んでいたものです(
もちろん五年間とは比べ物にならないでしょうが、しっかりと「折り目、クセ」はついています
つまり「山折り」状態が風太郎の持っていた写真なんですよね、この場面でもそうです
リアルの画像と同じ形状ですね、もう一度先程の画像を大きめで見てください
どことなく写真の画像部分同士を合わせる「谷折り」にみえたような気がしたんですよね、比較画像も確認してみてください 画像に補助線も入れてあります
画像の方は本を開いた時の様な感じ、内折っていうか・・別の折り方
「写真の画像部分を隠して折り曲げて保存していた写真」のような気がしたんですよね、気のせいかもしれませんが「風太郎の大切な写真」を姉妹とはいえ一花に渡してしまってもいいのかな? って思いもあってこう考えてしまったのかもしれません
「写真複数説」もあっても不思議ではないんですよね、ネガ(データ)は勇也が持っているのですから複製は可能です、勇也もその「写真の少女」が風太郎にとって大切な存在だとしっていますので、データは補完してある可能性が高いのと
「五月と上杉家(勇也、らいは)の仲の良さ」からも五月なら入手、協力も可能かもしれません、零奈Bの際もらいはに協力してもらっているくらいですからね(推察)
まぁ折り方に関しては「零奈A」の手に移ってからどの様に保管していたか不明なのでどうとでもなるんですが・・少し気になったので試してみたので一応載せてみました(笑)
では今回は終了ですが・・ 次回・・ 正直どうしようか迷っています・・
私はチラチラ触れてはいますが、最新掲載話ごとに触れていき、考察したい訳では無かったんですよね・・ だとすると次の回以降は「花嫁編」になってしまうんですよね・・
もう書いちゃっていいのか迷っています・・ 書いちゃうと他に書くことなくなっちゃうんですよね~ 少し保留させてください・・ では次回もご期待ください!
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