第四十六回 「最後の祭りが三玖の場合 ① 特別考察編」
仕事中に疑問に思い、考えた105話の一場面の「新説」です
四十五回に追記しようとしましたが、長くなりそうなので分けました
Twitterにも書いたものですが、Twitterの性質上短文にしなくてはならないので妙な文体になったうえ、後から読み直すのにも不便なのでブログで纏めました、議題は・・
「最新話 三玖の思い浮かべた回想の罠と意図」
問題の場面はこちら
この三玖が回想している「三玖と向かい合う風太郎の図」は、前後の会話の流れと、レアな脱ぎ三玖(タイツを履いていない三玖)から3話と考察しました
この後の場面で「そして三玖 お前も 全員が100点の潜在能力を持っていると俺は信じている」に続くので「二人きり 脱ぎ三玖 自分が好きになったものを信じろよ」等のキーワードが詰まった3話~ の回想を思い浮かべたものと考察しました、三玖が風太郎に好意を抱いた場面ともされていますので・・・ しかし・・
回想の中の 風太郎が長袖なんですよね・・ 長袖が ミスじゃないなら3話の風太郎は半袖(8月なので)なので一致しません・・
だとすると制服着用でタイツを着用していない状態の三玖(以下脱ぎ三玖)が描かれる場面は実は三玖ではない三玖、つまり「偽三玖(一花)」になってしまうのです
偽三玖はタイツ未着用がデフォでヘッドフォンが別種の事があります、偽三玖が風太郎と対峙する場面は二度あります、一度目が上記の場面、偶然三玖の変装をした一花と風太郎が学校の廊下で対峙した場面です
この時の風太郎は「長袖」です、しかし肝心の偽三玖は回想場面とは違う「上着」を着用しています
さらに言うなら三玖があの場面で回想するにはそぐわない場面です(そもそも三玖は目撃してません)では次に偽三玖と風太郎が対峙する場面は・・・・
この場面の前日にも偽三玖と風太郎は対峙しそうになりますが、ニアミスに終わります
この場面の後日に偽三玖は風太郎を呼び出し、偽三玖バレ事件の場面になります、呼び出し偽三玖と対峙した時の二人は回想時の姿と一致します(タイツなし三玖、風太郎は長袖) しかし・・・
細かいですが風太郎のバックパックが合致しません、そしてこの時の三玖は部屋に閉じこもっていた「はず」(正確には未確定)なのでこの場面は目撃してないはずですし、実は目撃していたとしても最新話の流れ的にあの場面で回想するにも違和感がある場面です
ただこのシーン(偽三玖と風太郎が京都で対峙している場面)を三玖が思い浮かべる可能性がこれまでに起こった事とある「仮定」を加えると可能性が出てくるのです
① この時(105話)の三玖が「自分と風太郎の恋の成就が不可能だと思っている」
② 一花の退学を受け、一花を復学させようと必死な風太郎を間近で見ている
③ お金に大変な執着心を持つ風太郎が、自分で稼いだお金(三玖の分も含む)を一花を雇うという名目の為にかなりの大金を使っている
④ 休学前に一花が前田君に「林間学校前のゴタゴタ(三玖が一花の変装をして前田君の告白を断った)」を三玖に代わり謝罪していた(そもそも一花が変装を頼んだのが起因したモノですが
⑤ この項目は仮定ですが「一花が改めて一連の偽三玖時に行った事を三玖に詳細に話し、謝罪していた場合」
⑤を仮定した理由ですが④の休学前に前田君に謝罪していた件や四葉に風太郎との過去の事を打ち明けていた点等、一花は休学前に「過去の清算」を行っていたのではないでしょうか?
つまり描かれてはいませんが、五月に「例の写真」を返していたり、改めて偽三玖時に行った事を三玖に詳細に話し、謝罪していてもおかしくありません
この仮定が事実だとしたならば、新京都修学旅行編、自分(三玖)に扮してまで風太郎との恋を成就させたいと思った一花(最新話回想部分、伝え聞きなのでバックパック等の詳細部は浮かばない)と
一花の復学の為悩み、考え、時間を使い、風太郎自身、上杉家にとって大切な「お金」を払い、学業、受験勉強、4姉妹の家庭教師に加え、空いた時間に一花に個別授業までする風太郎・・・
三玖は近くで見てしまった、聞いてしまった、なりふり構わず風太郎と結ばれるために行動した一花と、そんな一花の為に必死になっていた風太郎を・・・
そんな二人に「自分と風太郎が結ばれる未来」を霞ませてしまう程の絆のようなものを感じてしまったのではないでしょうか?
あの場面で向かい合う一花と風太郎(聞いていた京都での対面)を思い浮かべてしまった三玖・・・それならば次のコマのどこか悲しげな三玖の表情も説明がつきそうです
しかし今はそう言ってくれる風太郎を信じ「うん、風太郎を信じる」と奮起したのではないでしょうか?
その「信じる」には別の意味、願いが含まれているかもしれませんね
更新最速通知はTwitterでご確認を・・
Twitter @minagiris1