第十三回 「真実⑦」 一人の少年と五人の姉妹の奇跡の軌跡 一花編
さて・・今なにかと話題の一花さんですが・・
まさか一花がああまで変貌してしまうとは・・皆さんも面くらっているのではないでしょうか?
連載初期から常に「長女」として妹達はモチロン、風太郎にまで分け隔てなく冷静かつ優しく、特に逸早く「三玖」の風太郎への気持ちに気が付き、三玖の気持ちの後押しやお節介を焼いてきた・・ しかし・・
ハッキリ言って今の(4/14現在)一花の行動はあきらかに「失敗」であり、彼女の
「嘘の悪癖」が招いてしまった結果なのかもしれません・・
これまでの彼女が魅力的であった為、もう少し柔らかい言葉で庇う事はできますが・・ 明らかな「失敗」まで庇ってしまうのはどうかと思いますので・・
これからの一花は自らの「失敗」を認めなくていけません、そしてなにより演技や嘘を捨て、「本心」を話さなくてはいけません、その本心まで偽ってしまっては今後の姉妹、風太郎との関係も上辺での修正しかできないと思います・・ 一刻も早くそういった展開になる事を望みます・・
もちろんその「本心」が綺麗なものではなくても構わないと思います「本心」には相手も「本心」、「本音」で対話ができるので・・
その結果、それこそ取っ組み合いになろうと、いやならないと今の一花と姉妹の確執は解決しないのかもしれません
今現在の一花に至った過去を遡りつつ、本題である「五年前の少年との出会い」も考察していきましょう
まず一花の幼少期ですが、生まれた時から五姉妹の「長女」ではあるものの、あくまで「五つ子」の長女であり、一花本人の言葉を借りればあくまで「お腹から出てきた順」
それでも「長女」という「役」を与えられた・・ 我慢を強いられた事もあったかもしれませんし、自然と自らの振る舞いも「姉」として演じてきたのかもしれません
しかし「長女という役」は姉妹達の「リーダー」でもあり、その結果、四葉曰く
「似た者同士の私たちの中でも一花はガキ大将って感じだったんだから」
に至ったのかな?と思っております、そしてそんな一花がいち早く「大人」になった、ならなくてはならなかった原因の一端が
「母親が死んでしまった後の痛々しい五月の姿」
他の姉妹も同様に「母の死」に衝撃を受けたのでしょうが・・ なぜ五月だけがピックアップされているのでしょうか? それは子供の一花がみても「異様」に写ったのかもしれませんね・・
そして一花にはやはり「演じる」や「嘘」「隠す」「フリ」などがキーワードになってくると思います、あまり良く聞こえない単語なのは仕方ないですが・・
花火の件でも何気に必要だったのかは不明ですが・・「嘘」の場面がありますね
・・まぁ「女優の卵」が恥ずかしかったのかもしれませんし、風太郎にもまだ心を開いていない状況ではあるんですが・・ 三玖に自分の代役を頼む時などもそうですが、少し「嘘」をつくことに罪悪感がなさすぎるところに彼女の「悪癖」を感じてしまいます
そして「作り笑い」や「異性に慣れたフリ」や「余裕があるフリ」、「本心を隠す」「我慢」等を取り除いた彼女の本心、一花の本音
今まで抑圧していた色々なモノ、自分を抑えていた「壁」が「本当に欲しいモノ」
と出会い、尚且つ自分の大好きな姉妹達から自分の心の開放を望まれてしまった、抑えていた分だけ、溢れだした「本心」が色々なものを押し流してしまったのではないでしょうか
今の彼女は確かに「失敗」しているかもしれませんが、それは紛れもない一花の
「本当」なのでしょう、しかし「悪癖」によって間違ったやり方をしてしまった・・
よりによって姉妹の中でも一番の理解者、そして良きライバルであったはずの三玖を傷つけてしまった・・ そして四葉も・・
そして一花が更に焦ってしまったのは二乃の参戦とその決意の強さ・・
しかしその決意の先に在るものを読み間違えてしまった
「今までの五等分の花嫁」が好きだった、一花が好きであった読者でさえ、今現在の一花の事をボロクソに言っている人が多いですが
今回のこのストーリーは、この「失敗」を乗り越える事で「一花」と「姉妹」が成長する為に必要なものなのではないでしょうか?
それが「母親の望み」であり、その先に在る「風太郎の決断」を受け止める
「選ばれなかった姉妹達」に必要な強さの礎となるのではないでしょうか?
ちゃんと物語の中で「成長」させてからの「結末」を迎えさせたいのでしょうね
「私は選ばれなかったけど〇〇なら、風太郎が選んだんだから仕方ない、おめでとう!」
では終わらせない事が、春場先生が言う「皆が納得する形のエンディング」なのでしょうね!
しかし一花の成長にも、他の姉妹の成長にもこの時のエピソードの様に風太郎が力を貸してくれると思います!
これがこの作品の、そして迎えるべき結末のテーマなのでしょう!
・・で、五年前なんですけど(
一花と少年との出会いは他の姉妹達とは違い、一花自身の「行動」があったようです
風太郎の「零奈(仮称です)」の認識からすると、この場面のように
「四葉と一花が揃った状態」では会ってはいないと思います、おそらく一花が
「四葉のフリ」をして少年と行動したのだと考察します、前日の晩に少年と過ごした四葉の話を聞き・・ まぁ・・ 意地悪なのか・・イタズラ心なのかは不明ですが、そういった気持ちで少年と接したのでしょう
あくまで一花としてではなく「四葉を演じた一花」状態だったと推察します
そのなかで一花の「演じている」ことに対して少年が違和感を感じ
「昨日のお前となんか違うな、昨日のお前のほうが・・・」
的なニュアンスを伝えたのでしょうか? そこで一花が
「今、他人を演じていること、姉妹達にも母を演じ、リーダーシップを無理して(?)取っていること」
に気づかされ・・・ って 正直、自分で書いていても違和感があるのですが・・
一花だけは上手く考察できないんですよね・・ 特に「母親」に絡めようとすると・・
どこか五月似たニュアンスになってしまうんですよね、「母親になろうとした」と「母親を演じる」意味はモチロン異なるんですが、エピソードに絡めようとすると・・
何か汲み取り違い違いをしているのかもしれません・・
それ以外の起こるであろうエピソードは
① どこかに閉じ込められる
② 一花、怖がっていないフリをするも実際は強がっているだけで見抜かれる
③ なにかしらミスをして少年から「意外とドジだな」と言われる
とかでしょうかね?ベタに
因みに一花が「反応」してしまう「意外とドジだな」ですが、二回ほど五年後の風太郎との絡みで出てきます、五年後の一花は五姉妹の長女であり、大人を「演じています」
やはりどこかで「自分は余裕がある、しっかりしているんだよ」を保っています
しかしその為か「特別扱い」されることが多かったのでしょう、その
「演じている側」を自分の姿と捉えられ、特別扱いされることを余り良く感じてないようです (多少矛盾はしていますが)
だからこそ風太郎が「偽っていない自分」に戻してくれるのが、そう接してくれるのがたまらなく嬉しいのでしょうね
それは、常にどこかで張りつめていた一花にとって、本当に傍にいてほしい、手に入れたいものになっていたのでしょうね
しかし、京都での出会いの五年後、一花が「演じる事」を自分の「夢」としたのはなぜなのでしょう? 少年に見抜かれた事で「今度は見抜かれないように」とはなりにくいですし・・ 私の考察である「少年に伝える少女の意思」は、一花の場合
「自分を偽らない」だと思ったのですが・・
母親の「死」で、その意思が陰ったとしても、それを「目標」としたのは何故か、一花の言葉からは
そしてあまり原作では触れられていない五姉妹と父「まるおとの確執」と関わってくるのかもしれません、後のストーリーで一花は
「女優」として働きだしたのは花火の半年前、勿論風太郎と出会う前ですが、その頃から「まるお」の手から離れたい、安穏とした生活から脱したいと思っていたのでしょうか、一花だけが、あの何一つ不自由ない生活の中で「バイト」をしていたのはその為なのかもしれません
女優はたまたまスカウトされたようなので、自ら望んで選んだ道ではなかったかもしれませんが、因縁の様に一花には「演じること」が付きまとっているようです・・
なにやら取り留めのない纏めとなってしまいましたが、これで一応五年前の京都での
「風太郎と少女(達)」の出会いのストーリー考察とさせていただきます
何度も書きますがあくまで「ニュアンス」として受け止めていただけると幸いです
要約すると
五年前、風太郎はある<少女>との出会から「五つの目標+自分自身で課した一つの目標」を定め、努力をし続け、母親の死をも乗り越え、五つは達成した、少女には「感謝と憧れ」を抱いている
後は「誰かに必要とされる人間になる」を叶える為、勉強をしている
しかしその<少女>は実は五つ子であり、一花、二乃、三玖、四葉、五月の五人との出会いのエピソードであった、五人も少年との出会いで「変わろう」と努力したが、母親の死なども重なり、それぞれ後退してしまった・・
と考察します、加えてその各姉妹との「出会いのエピソード」が五年後の風太郎と各姉妹達のエピソードにおそらく類似しているという事、そして今現在の「新・京都修学旅行編」で新たに五年前と類似したエピソードが起こっているのでは?と考察いたします!
~ 五年後の京都での出会いを導き出す 風太郎と一花のエピソード ~
風太郎は一花の「我慢」や「フリ」に気が付き、敢えて「騙されてあげない」のかもしれませんね、皆どこか「一花がそう言うなら・・」と、受け入れてしまっていたのかもしれませんね、しかし風太郎は違ったようです、だから一花の「特別」になれたのかもしれませんね
この後三玖と同じ花火を選び、一花が三玖に譲るシーンがありますが・・果たして今回はどうなるのでしょう・・
風太郎が「演じられること、フリをされること」に嫌悪感を感じ始めている事・・少し怖いです・・
・・全部が全部、「演じている」訳では勿論ないんですよね、一花はとっても優しくて気が利く素敵な女性だと思います
早くに母を亡くした一花は、長女として頑張っても褒めてくれる人がいなかったのではないでしょうか? だから風太郎に褒めて貰えたのが倍嬉しかったのかもしれませんね
たらればになってしまいますが・・・ね、
はい、どこが過剰書きなんでしょうか・・ がっつり画像も使ってしまいました・・
前回から引っ張っている零奈①と零奈②の出現理由考察は次回にさせてください・・
読んでいただき、ありがとうございました! また次回にご期待ください!
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