第二十七回 『花嫁編 最終章 answer』
散々引っ張って参りましたが、今回で花嫁編はラストです
『 第六回 重大発表 』を更新した3月29日に思い浮かんだこの考察ですが、やっと書ききる事ができます・・ 感慨深いです では前回の続きから・・
結びの伝説2000日目、上杉家と中野家の結婚式で五姉妹が用意した余興
「五つ子ゲーム」
用意した五姉妹の思惑は同じ姿で現れた五姉妹の中から「花嫁」を見つけ、その指に指輪をはめること・・ 五姉妹も意地悪ではなく、今の風太郎ならそれが確実に可能だと判っていての余興・・
しかし五姉妹の思惑を超え、風太郎は花嫁だけではなく、五姉妹全員を言い当てていきます・・
まずは「一花」風太郎は驚く彼女の手を取り、今日に至るまでの思い出と感謝、愚痴と苦労話を語ります、そして風太郎と姉妹達との協力で成し遂げた「高校の卒業」と
彼女の夢であり目標だった「女優業で生計を立て、保護者(まるお)の手を離れる」を成し遂げた事を讃えます
不意をつかれた一花も、風太郎との思い出と、彼に抱いた淡い恋心を思い出しつつ、風太郎に感謝と「結婚おめでとう」を伝えます・・・
次に風太郎が手を取ったのは「二乃」複雑な表情を浮かべる二乃に風太郎は今日に至るまでの思い出と感謝、愚痴と苦労話を語ります、そして風太郎と姉妹達との協力で成し遂げた「高校の卒業」と彼女の夢であり目標だった「自分のを作った料理を出すお店を持つ 保護者(まるお)の手を離れる」を成し遂げた事を讃えます
二乃は,出会った頃は想像だにしなかった、彼に抱いた確かな恋心と、数多くの思い出を振り返りつつ、風太郎に感謝と「結婚おめでとう」を伝えます・・・
三人目に手を取られた姉妹は「三玖」風太郎は今日に至るまでの思い出と感謝、愚痴と苦労話を語ります、そして風太郎と姉妹達との協力で成し遂げた「高校の卒業」と彼女の夢であり目標になった「思わず食べたくなる料理を作る 保護者(まるお)の手を離れる」を成し遂げた事を讃えます
三玖は 二乃が始めたお店を手伝っています、犬猿の仲であった二人も協力し、ブロガーのMAYからの評価も中々のものです・・・
三玖は自分を解き放ってくれた、三玖にとって掛け替のない・・今でも大好きな風太郎に感謝と「結婚おめでとう」を伝えます・・・
そして四番目に手を取られた姉妹は「五月」風太郎は今日に至るまでの思い出と感謝、愚痴と苦労話を語ります、そして風太郎と姉妹達との協力で成し遂げた「高校の卒業」と彼女の夢であり目標になった「母零奈と同じく学校の先生になる 保護者(まるお)の手を離れる」を成し遂げた事を讃えます
五月は先程の挙式での事を思い出し、終始恥ずかしそうにしながらも、自分の中から「もう一人の自分」が消えた後でも、風太郎に対する特別な感情が自分の中に残っているのを感じています・・ しかし彼にはもう心に決めた人がいる・・ 五月は二人のこれから未来を想像し、笑みを浮かべながら感謝と「結婚おめでとう」を伝えます・・・
「まったく、お前達ときたら・・こんな時まで・・いや、思えば俺は最初から試されてばかりだな」 頭を掻きながら風太郎は最後の姉妹に歩み寄ります
「色々待たせちまったな」 風太郎は、うつむく「四葉」の左手を取り、その薬指にやっと指輪をはめれたのです 顔をあげた四葉は涙を浮かべながらも笑みを湛えています
風太郎が四葉に想いを伝えたのは今から(結びの伝説の2000日目から)約二年前、五姉妹の祖父の住む「虎岩温泉」での事です、姉妹の祖父の健康状態が悪くなった知らせを聞き、風太郎は姉妹の祖父との約束を果たすべく五姉妹を伴ってもう一度「虎岩温泉」を訪れます
その際に風太郎は、以前聞いた祖父からの伝言を五姉妹に伝えます
半信半疑ながらも五姉妹は「祖父に会う際は五人全員同じ姿で」の取り決めを実行せず、各々がありのままの姿で祖父と対面します、明らかに衰弱した祖父がその姉妹達の姿を確認するや上体を起こし、笑みを浮かべ、愛しい孫達を迎えます
久しぶりの祖父との再会を楽しむ五姉妹、色々報告もあるようです・・
風太郎はそっとその場を離れ、「らいは」から聞いていた「ある場所」の確認に行きます
数刻後、孫達から解放された祖父の元に風太郎が一人で訪れます、祖父は風太郎を見るや否やボソリと呟きます 「覚えているか?」
「はい」風太郎は短く答えた後、こう切り出します
「ご報告があります」
・・・ 報告を終えた風太郎に、姉妹達の祖父は今日一番の力強い声で伝えます
「もしこの先、孫を不幸な目に合わせるような事があれば・・ 」
「お約束します」
初めて京都で出会った時の様に・・・
四葉が「特別な日」として、風太郎と過ごしたあの時の様に・・・
二人でブランコを漕ぎながら話します
話は高校で再開する六年前、京都での出会いの場面から・・
二人でお守りを買い、一緒に写真を撮り、清水寺公園でブランコに乗った話・・・
その日の夜に二人で誓った約束
風太郎 「必要ある人間になるために頑張る」
四葉 「私はお母さんのために 上杉さんはらいはちゃんのために! 一生懸命勉強を・・・ 」
約束を果たした風太郎・・・叶えれなかった自分・・
四葉は風太郎に謝罪します 「あはは・・約束を守ろうと頑張ったんですけど・・ 不甲斐なくてすいません」
風太郎は答えます 「ちゃんと約束は守ったじゃないか 頑張ったんだろ?結果は伴わなったみたいだが・・」
「俺はその努力は否定しない、結果に結びつかなくてもそこに至るまでの努力は否定しちゃいけないと思う」
「あの時お前が俺に気付かせてくれたんだ、自分が子供だからと諦めようとせず、自分が変わろうと、自分が変わって自分で変えようと教えてくれたから・・・お前が気づかせてくれたから、今の俺があるんだと・・今でも思っている」
「再会してからもそうだっただろ?お前は誰よりも頑張ってくれた、本当に救われたんだぞ お前が、四葉が最初に変わってくれたんだろ ・・・そう・・アレはなんでだっけ?確か・・ なんで味方してくれたんだっけ? 」
「だからアレは! 嘘だって言ったじゃないですか! あ、、ああrあアレはうs・・嘘です!」
「相変わらず嘘がヘタだな ・・」
「・・それとも四葉は俺の事が嫌いなのか? もう君が必要だとは言ってくれないのか?」
「でも私は・・ あの時 ・・皆のために生きるんだって・・ お母さんが・・
五人で居ることが・・ どこに行くのも一緒で・・ どんなことも五等分にって・・」
「俺は一人だ 五等分には出来ない そして俺の気持ちも一人分しかない 五等分には出来ない」
「上杉さんは・・・」 「四葉は・・・」
「俺が・・・」 「私が・・・」
「必要ですか?」 「また、必要だと言ってくれるか?」
「俺はお前が・・四葉が」 「私は・・上杉さんが」
「必要だ」 「君が・・上杉さんが・・・必要です」
「・・ついでだ、もう一か所行っておくか」「・・どこにですか?」
「ほら、アレだ・・・俺は現実主義者だから・・信じちゃいないが・・」
「 あはは お付き合いしますよ! そうと決まれば・・ 」
「今度は負けないぞ・・・四葉!」
「まだまだ・・上杉さんには負けませんよ!」
『 舐めんな よ! とうっ! 』
その後二人は誓いの鐘へ・・
「しかし・・ 無事卒業出来たのは良かったが・・ お前は他の姉妹の夢の応援ばっかりで・・ 自分の夢、目標は決まったのか?」
「私は・・ 落第した私を・・皆が助けてくれたあの日に決めたんです 私は皆のために生きるんだって・・」
「・・俺やあいつらが模索した『お前の運動神経を活かした道』はサッパリお前には響かなかったもんなぁ・・」
「・・実は夢はあります、昔から・・」
「あるのかよ! なんで今まで言わなかったんだ!」
「こんな日が来るとは思わなかったので・・ あの時、京都で二人でお願いしたじゃないですか・・ 上杉さんの200円で」
「ああ・・ なんて願ったんだ? それは俺にも手伝う事が出来る事なのか?」
「あはは・・そうですね、上杉さんにしか頼めませんね・・」
「なら責任をもって力になろうじゃないか! それはなんだ?」
「 私の夢は・・ 」
・・・すいません まだ細かく書きたいです・・ 最後になりませんでした(
『花嫁編 最終章 END』 に続きます(
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